母乳育児だけが良い育児ではない。人工ミルクだって立派な育児。
わかってはいても、赤ちゃんを母乳で育てたいと思う人はたくさんいるのではないでしょうか。
でも誰でもすぐに母乳が出るとは限りません。私も母乳がなかなか出ない悩めるママでした。
この記事では、同じように母乳育児にチャレンジしたいのになかなか母乳が出ないママの励みになればと思い、私の母乳育児が軌道に乗るまでの体験をお伝えします。
母乳育児のメリット・デメリット
私がなぜ母乳育児を目指したのか、まずは私が感じていたメリットとデメリットです。
メリット
・ミルク代がかからない
・哺乳瓶を消毒する手間がかからない
・添い寝しながら授乳ができる
・ミルクを持ち歩かなくても外出できる
・災害時でも授乳できる(ストレスで出なくなることもある)
赤ちゃん服って結構高額なんだと長男が生まれてから知りました。サイズは小さいのに大人並みのお値段。なのに吐き戻しや、うんち漏れなどで頻繁に着替えるので5・6セットは必要です。おむつも1日12回は取り替えるのであっという間に1袋がなくなってしまいます。そこにミルク代までかかると本当に火の車です。
3時間おきの授乳で疲労困憊のときに寝ながら授乳できるとかなり楽です。体を起こすことすらつらい日もあるので添い寝しながらは本当に助かります。また、やっと寝てくれたのに哺乳瓶を洗う音で起こしてしまっては、休むに休めません。
赤ちゃんと一緒にお出かけってしたいですよね。最近ではミルクを作る設備が整った施設も多くなりましたが、それでも事前にチェックは欠かせないですよね。災害もいつ何時起こるかわかりません。きれいな水や清潔な哺乳瓶がすぐに手に入るかもわかりませんし、いつもと違うミルクだと飲んでくれるのかと言う不安も解消できました。
デメリット
・家族に授乳を代わってもらえない
・パートナーに夜中の授乳の辛さをわかってもらえない。
・1人で長時間外出ができない
・飲酒ができない
母乳育児はどんなにつらい時でも誰にも変わってはもらえません。かと言って、ミルクと混合にすると母乳の出に影響がでることもあります。
また、パートナーは夜中の授乳のために起きる必要がないので、3時間おきの授乳による疲労を共有できないのは少しつらいですね。でも頑張りぬくしかないです!
また大変な育児の中、少し1人で息抜きをしたくても長時間の外出はできないです。
3時間以内に往復できる場所で少し休息が取れればいいほうです。
私はそこまでお酒が好きではないので大丈夫ですが、お正月やクリスマスなど家族でのお祝いのときに自分だけ飲めないとちょっぴり寂しかったです。
「桶谷式母乳マッサージ」とは
桶谷式母乳育児とは、助産婦の桶谷そとみさんが考案した母乳育児方法です。
戦時中に栄養失調で命を落とす赤ちゃんを救いたいと言う思いから試行錯誤をし、お母さんに苦痛を与えずに乳房の調子を整える独自のマッサージ方法を確立しました。
その後、多くの母親や医療従事者の支援を受け、多くの助産師がその技術を学び1982年に桶谷式母乳管理法研修センターを開設し手技を伝承してきました。
桶谷式母乳マッサージの桶谷式乳房管理士は、助産師の国家資格を有し、桶谷式乳房管理法研修センターで1年間の研修を修了し、桶谷式母乳育児推進協会の認定を受けた母乳育児支援の専門家です。出典:https://oppa.oketani.or.jp/what_is_oketani_shiki
桶谷式母乳マッサージの相談室の雰囲気は?
私が行った相談室は助産師さんのご自宅の一部を相談室にしている、アットホームな場所でした。
待合室と施術室があり、施術室には2つのベッドと授乳スペースが低めのパーテーションで区切られていました。
サポートの方も1人いてテキパキと準備をしていました。
先生はとても明るい方でママたちと談笑したり、質問に答えたり。
はじめての日は、これから母乳が出るようになるのか不安でしたが、とても暖かく迎え入れてくれました!
桶谷式母乳マッサージはどんな感じ?
マッサージは温めたタオルを胸にあてながら行います。
施術初回は乳腺が詰まっていたので少し痛かったです。
片側10分ほどかけておっぱいをマッサージをしていき、乳首の形状にあったおっぱいのあげ方や母乳が出やすくなる食事、出にくくなる食事などを説明してくれました。
20分後には全体的にほとんどほぐしてくれて、とっても柔らかいおっぱいになりました!
そして、少しピューピュー出るんです!
まったく母乳が作られていなわけではなかったんです!
乳輪周りもとても柔らかくなり、引っ張ると伸びるんです!
こんなの初めて体験でした!
でもこの柔らかさが大切なんだとか。
赤ちゃんばくわえやすく、しっかり口にふくめることで母乳を上手に吸うことがができて、その刺激でママの体が母乳をたくさん作るようになってくれるそうです!
息子も以前はほとんどくわえられなかったのですが、しっかりくわえられるようになり、長く頑張ってくれるようになりました!
マッサージして終わりじゃない!アドバイスの実践を!
桶谷式マッサージはあくまでも母乳育児のお手伝いです。
おっぱいは柔らかく母乳をだしやすくなっても、しっかり赤ちゃんに吸ってもらわないと母乳は出るようにはなりません。
相談室でアドバイスされたことをしっかり自宅で実践していくことが大切です!
毎日3時間おきの授乳
相談室では2・3時間おきに母乳をあげるように指導されました。
私の場合は、頑張って絞っても5~10mlくらいしかはじめは出ませんでした。
でもとにかく赤ちゃんにいっぱい吸ってもらうことで確実に体が変わっていきました。
初めはなかなか出ないので、5~10分赤ちゃんにも頑張ってもらって吸ってもらい、足りない分はミルクをしっかりあげます。
ほとんど眠れませんが、それで出るようになるならがんばれました。
和食中心の食生活で母乳分泌をスムーズに
「お米」「みそ汁」「魚介類」「豆類」「海藻」を多く食べて、「肉」は少なめに。
糖質が多いアイスや、カレーなどは母乳がつまりやすくなるので避けてるようにも言われました。
実際、母乳が良く出るようになってからアイスやカレーを食べたら、母乳が作られ過ぎて乳腺炎になりました。
母乳育児は疲れをためてはダメ
疲れがたまってくると母乳を出すホルモンの分泌も悪くなるようです。
毎日3時間おきの授乳で疲労困憊になりがちですが、30分でも1時間でもいいのでがんばって睡眠をとってください。
家事も必要最低限にして、家族のサポートや行政のサポートを受けることが大切です。
母乳の出が軌道に乗るまで睡眠不足やなんで出ないのかと考えツライ時期ですが、だからこそ体を休むことが必要です。
私も完母になるまで1ヶ月はかかりました。
あきらめず、粘り強く頑張ってみてください。
最後に
私は桶谷式母乳マッサージに出会い、母乳の出が軌道に乗るまで1ヶ月ほどかかりました。
相談室にも間隔を徐々にあけながら5・6回通いました。
桶谷式母乳マッサージと先生のアドバイスを実践していくと、マッサージを受けているときに面白いほど母乳が飛び出るようになってきました!
たまに大好きな高脂肪食に手を出して乳腺炎にもなりましたが、なんとか母乳の出が軌道に乗り、里帰り出産先の実家から自宅に帰るころには完全に母乳育児になることができました!
費用は少しかかりますし、軌道に乗るまで自暴自棄になったり、誰にも代わってもらえないなどデメリットもいくつかありますが、授乳しているときの赤ちゃんを見ていると何とも言えない幸福な時間を過ごすことができました。
ですが、ミルク育児が悪いわけではありません。
私は続けたらたまたま出ただけです。出なければミルクにするつもりでした。母乳がしっかりでるようになるまでは混合でした。
母乳育児で行き詰っている方の1つの選択肢として「母乳マッサージ」を考えてみてはいかがでしょうか。
「桶谷式母乳マッサージ」は母乳の出をよくするための1つの方法であって、施術を受けて全ての人の母乳が出るようになることを保証するものではありません。
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